人工知能が進化してくるとロボットも小説らしきものを書く。
もちろん詩のようなものも書ける。
このままいくと天才棋士がAI(人工知能)に負けたように、AIロボットの書く詩が、人間の書いた詩を押しのけて賞を取るようになる。
大概の詩人は頭を抱えるが、真の詩人がいるならば、大笑いする。
AIは人間が作り、操作した機械で、人間の身体は血管がはりめぐらされていて、自らが考え、思い、悩む。
ボブ・ディランが、ノーベル文学賞を受賞したが、ノーベル賞にふさわしい人物であっても、文学ではない。良心的な真摯な人柄だから、授賞式は欠席された。
フランスの教室で、ノーベル賞の作品を読んできたが、戦後のカミュの作品から比べ、平易で誰にでもわかる作品に移行している。
哲学的で難解な作品は、暗喩などテクニックを駆使すると嫌われる。いや、ロボットは、そうしたテクニックに精通するかもわからない。大事なことは、詩人は何よりも人間であること。
人間とは何なのか、血の通った心と、魂を持った人間のつぶやく言葉が詩になる。ロボットでも書けるような詩を、見分けられること。
今にAIは、中原中也の“ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん”(サーカス)より、上手な音韻の組み立てを行うだろう。
※受講生の方々が、初めてから1年で、公募のコンテストで入賞されました。
◆著書 詩集「ギプスの気象」「塩こおろこおろ」神戸ナビール文学賞、中日田縄文賞、
「POEMS症候群」(土曜美術社)第56回中日詩賞受賞
主な料理書 「フランス料理大辞典」「チーズ料理」中央公論
世界民族舞踊コンクール 第二位入賞(イタリア)
■■講座概要■■
受講料金 | 3,000円(6ヶ月3回分) ※体験500円(1回のみ) |
教材費 | なし |
開催日程 |
隔月第2火曜日 |
14:00~15:30 | |
講師名 | 加藤千香子 |
講師略歴 | 日本現代詩人会・日本詩人クラブ会員・三重詩人代表、早稲田大学文学研究科博士課程前期修了、東方学院、東洋大学インド哲学科在籍、三重中京大学・鈴鹿医療科学大学・三重短期大学・皇學館大学・元講師 |